2024年9月には、航空隊は石川県能登半島での活動を行いました。
地震から復興途中の被災地を襲った豪雨。
要請を受けて新機体で初めて県外で災害救助にあたりました。
消防防災航空隊 近藤智宏隊長:
「元日の地震の後の豪雨災害で被災されている方が苦労されている様子は上空からも感じたので、一日でも早く救出するんだという思いで活動しました」
近藤智宏隊長が向かったのは、土砂崩れなどで道路が寸断された集落。
上空からもわかるほどの大きな「SOS」で助けを求めていました。
救助の際の住民とのやり取り:
隊員:「あのヘリコプターが動いたら赤いのに乗るからね背負えるよう器具付けるね」
住民:「ありがとう、ありがとうね」
隊員:「大変だったね、ごはんとかは食べられていた?」
住民:「まあなんとか乾パンもあったし」
隊員:「じゃあおんぶするよ、どこか痛かったら言ってね」
能登半島では3日間で8人を救助しました。
消防防災航空隊 近藤智宏隊長:
「応援を受けることしかできなかった当隊が、緊急消防援助隊として県外で活動できるまでに構築なされたことに感慨深く思うと同時に、以前はそれが安全だと思われていたことがアップデートすることでより安全につながるのであれば前例踏襲に固執しない取り組みも大事になってくると思います」
仲間から託された「人の命を救う」という重要な任務を受け継ぎながら、
終わりのない「安全の追求」は今日も続いています。