しかし野口選手にとっては大きな変化が。
チームの戦略からポジションを変更したのです。

7人制では、攻撃の起点となるスクラムハーフを務めましたが、15人制ではライン際を駆け上がりトライを狙うウイングを担います。
しかし、試合では7人制での経験が生きると話します。
野口選手:
「セブンズは人数が少なくてフィールドが広い。自分の強みであるステップは通用します」
チームのヘッドコーチも野口選手の強みを評価しています。
スコット・ピアスHC:
「スピードがある、方向のチェンジが速いからサイズがないけどパワーがある」
「オリンピックスーパースターだから(笑)」
今シーズンのリーグ戦でも、すでにその強みが現れています。
1月、出場2戦目でトライにつなげたプレーには、野口選手の敏捷性が生かされました。
野口選手:
「1人目がかわせて2人目が来そうだったので、もう一回(ステップを)踏んだら狙っていたスペースに抜けた、思い描いていたプレーができた」
仲間との連携により、スペースができることで、野口選手の強味であるスピードとステップが生きるといいます。
野口選手はチームワークを重視し、練習中は積極的にコミュニケーションを取ります。

野口選手:
「チームのシステムは7人制より15人制の方がより細かくなっていくので、早くいかに多く理解するというのと、まずはチームのリーグ優勝に貢献することが一番のターゲットです」
15人制で再出発した野口選手。
しかし、そこに秘める思いは7人制への再チャレンジです。

野口選手:
「セブンズにはいずれ復帰したいので、復帰した時にはセブンズのワールドカップがあるので、そこの結果を重視して、またセブンズにコミットできればいい」
「やっぱり僕はセブンズが好きなので、いずれはまたセブンズに戻って大きく成長したい」
信州育ちのラガーマンの更なる進化に注目です。