長野県と岐阜県にまたがる御嶽山では、21日午後、2022年2月以来となる地殻変動を伴う火山性微動を観測しました。
専門家に御嶽山で何が起きていたのかを聞きました。


名古屋大学 金幸隆(キム・ヘンユン)特任准教授:
「16時6分、大きな地震が起こっていてその後、微動が10数分続いている」

御嶽山のふもと、木曽町三岳地区にある名古屋大学の研究施設。

金幸隆特任准教授は、ここで御嶽山を研究しています。

金幸隆特任准教授:
「火山性微動は火山性地震の一種。一般的には地下でガスだとか、流体系のものが移動したり、膨張したりですね、そういうことが発生すると起きやすいと言われている」


金特任准教授によりますと、山頂付近を震源とする火山性地震は12月9日ごろから増加していて、21日は火山性微動に伴って山頂方向が隆起する地殻変動も観測されました。

火山性微動に伴う地殻変動が観測されたのは2022年2月以来です。

金特任准教授はあくまでも推測の範囲としながらも。

金特任准教授:
「地獄谷火口の方面がちょっと盛り上がる。地殻変動だったということです。地下のガスなり何かわからないものなんですけども、上昇してきている。それによって山体が膨張してしたところがすぐに収縮していますのでおそらくですね、ガスがシュッと抜けずに、地下で止まった可能性がある」



21日に、御嶽山で観測された火山性地震は、地殻変動が起こった午後4時からの1時間は221回と急増しました。

その後は収まりつつありますが、今後も注視が必要と指摘します。

金特任准教授:
「結局そのエネルギーが溜まっている状態であるのか、解放されてしまったのかによると思います。しばらく火山性地震も減ったけども起きていますので、しばらくですね、経過を注視していくということしかないです」

地元の住民は、冷静に状況を見守っています。

女性:
「前回(噴火が)あったもんですからちょっとまたね、心配かななんて思いますけどね。今はどうってことはないみたいですけど、やっぱりいつ来るのかなって心配ですよね」

男性:
「やっぱり(レベル2に)上がったっていうとね、また登山の規制がかかったりするので、ちょっと心配はありますけど、特にこの辺は住んでる分には大丈夫なので」

木曽町と王滝村は「現状では特別な対応はとらず、関係機関と連携して引き続き警戒を続ける」としています。