みんなで作り上げる過程こそ、小澤社長が大切にする“山雅らしさ”。

一方で、経営者として向きあわなければならない課題もあります。


クラブはJリーグに加入した2012年から10期連続で黒字を続けてきましたが、J3に降格した2022年から2期連続で赤字になっています。

11月上旬。

小澤社長は営業部の若手を伴い、市内の企業を訪ねました。


「いったん今年のご報告と、来年のご提案ということで、お時間をいただきました」

シーズン終盤からシーズン後は、来季の収入を左右する最も重要な時期。

必要とあれば自ら出向いて、説明します。

この日訪れたセントラルパックは、社長自身が営業時代に新規開拓し担当してきたスポンサー。

喫茶山雅のレトルトカレーなどコラボ商品も、製造・販売する会社で、会社を挙げて応援してくれています。

セントラルパック 青木幸一(あおき・こういち)取締役:
「我々の会社っていうのは元々黒子の会社でずっと来てたんで、山雅さんと一緒に露出が増えることによって、あそこの会社はこういう会社なんだっていうのを、すごく地域の人たちに理解していただけたんで、それを狙いとして、そもそも山雅のスポンサーに参画したっていう狙い通りで」

この日は、来シーズンに向けて新たに社名を冠した「マッチデー」の開催などを提案しましたが、即日決定とはならず。

継続して、提案していくことになりました。

小澤社長:
「1回行ってね、はいわかりましたっていうのはなかなかない。何回かやっぱ提案をいろいろ、手を変え品を変え」