戦後、木材の生産を目的に進められ人の手により植えられた人工林の木は全国各地で「高齢化」し、今、伐採しなければいけない時期を迎えています。
林業が労働力不足などの課題を抱える中、半世紀先の山をどう作るか。
伐採と植林の現場を取材しました。


ザクザクと木の葉を踏みながら山の中を歩く宮入キャスター:
「木の香りがとってもいいですね」
「落ち葉もたくさん落ちてますし、ふかふかですね」
「木々の間から光が差し込むなんてまた素敵ですよね」

開けた場所に着いた宮入キャスター:
「すごい開けてますね。景色はきれいですね。素晴らしい景色」
「いいお天気です。佐久市布施にやってきました。伐採の現場にお邪魔します」


佐久市で林業を営む須江林産(すえりんさん)では、大型の重機を使い、佐久地域の山林でカラマツなどを伐採しています。

須江林産執行役員・土屋耕司(つちやこうじ)さん:
「佐久東信地区のカラマツっていうのは、全国的にも強度があって評価が高いです」

取材した現場は4ヘクタール。

野球場ぐらいの広さで、作業するのは6人です。


宮入キャスター:
「わーすごい、つかむだけじゃないんですね。あれは長さ測って切ってるってことですか?」
土屋さん:
「そうなんですセンサーついていて4メートル」
「手前の青い重機は今度、それを載せていくんですね。しかもまとめて」
宮入キャスター:
「操作はお一人がやるんですね」
「かっこいいな」
「こういう重機が動いているの見るのワクワクします」

一方、重機の上の斜面では。

(伐採作業)「ブインブインメリメリドーン」

作業員がチェーンソーを使って一本一本切り倒します。

土屋さん:
「近年機械化になっているので、それほど重労働っていうわけではないんですけれども、手間暇がかかる作業にはなります」

多くの時間と労力を必要とする林業は担い手が減少しています。

そうした課題を解決する取り組みの一つがいわゆる「スマート林業」です。