塩尻市で3年前、現職の県議会議員が妻を殺害したとして逮捕・起訴された事件の、裁判員裁判が16日から始まりました。
男は「妻を殺害したのは私ではありません」と起訴内容を否認し、弁護士も無罪を主張。
初公判での冒頭陳述の内容を中心に、真っ向から対立した検察側と弁護側の主張を詳しくまとめます。
殺人の罪に問われている元県議会議員の丸山大輔被告(50)は、2021年9月29日、塩尻市の自宅を兼ねた酒蔵の1階事務所で、妻・希美さん(当時47)の首を何らかの方法で圧迫し、殺害したとされています。
■裁判の争点は「犯人性」
犯人なのか、そうではないのか
丸山被告が逮捕されたのは、事件からおよそ1年2か月が経った、2022年11月28日。
逮捕当初から「当日は長野市内の議員会館にいた」などと、妻の殺害について否認していました。
16日の長野地方裁判所で行われた初公判。
およそ2年ぶりに公の場に姿を現した丸山被告はやつれた印象でしたが、罪状認否では「妻を殺害したのは私ではありません」と淡々と話し、無罪を主張しました。
丸山被告が犯人であるか否かの「犯人性」が最大の争点となっている裁判。
当日の丸山被告の所在や動機など4つのテーマに焦点を絞り、長野県内最長となる予備日を含め23日間にわたって審理が行われることなりました。
「不倫と4000万円の借金が動機」⇔「離婚するつもりなく動機がない」全ての論点で真っ向対立…検察弁護双方の主張【現職県議が逮捕起訴・妻殺害事件】「犯人性」争う注目裁判【冒頭陳述詳報】
