復旧までのおよそ6日間、孤立していない地区の住民が買い出しをして仮設の橋まで届けるなど住民同士の助け合いが自然に生まれたと振り返ります。

金子さん:
「こういう田舎の良さでもあるかもしれないけれど、だいたいここから上の二百何十戸の家(孤立地域)は、かならず下(非孤立地域)に知り合いがあるから頼んだりできる。『何時に(橋まで)行くから買ってきておいて』とか」

1月の能登半島地震で課題となった集落の孤立。

最も多い時で24地区・3300人あまりにのぼりました。


内閣府のまとめでは、県内で災害時に孤立のおそれがある集落は1163か所で、全国最多です。

武石地域では台風19号の経験をふまえ、災害時にドローンを活用しようと取り組んでいます。

上田市武石地域自治センター 下村孝之さん:
「少子高齢化が上田市内で最も進んでいる地域であります。そんな中で武石地域の課題は医療や災害および農業」
「ドローンでどんな対応ができるのか、どんな活用ができるのか」

2022年12月には、薬を運ぶことを想定しドローンを飛ばしました。

台風の時、孤立した地域で薬が足りなくなった住民がいたことから計画。

さらに、被災の状況や、取り残されている人がいないかを把握する実証実験なども行ってきました。

9月の豪雨災害で、100以上の集落が孤立状態に陥った能登半島では、実際にドローンで物資を輸送。

レトルト食品や飲み物などを積み、直線でおよそ2.5キロ先の集落まで運びました。