
淺岡さん:
「噴煙の音がジャンボジェット機のエンジン音のようなゴーっという大きい音が鳴り響く状況」
「視界も悪い時は1メートル先も見えないぐらいガスが充満した」
警察のほかに陸上自衛隊、消防が連携して進めた活動。
当時、捜索に当たった自衛隊員がSBCの取材に応じました。
陸上自衛隊松本駐屯地の佐藤雅也(さとう・まさや)さん。
90人ほどで編成された第二次派遣隊として、現場に入りました。
山岳地帯での有事に備えて、登山の訓練などを重ねてきましたが、噴火災害での出動は初めてのことでした。
佐藤さん:
「大きなもので、軽乗用車ぐらいの噴石がゴロゴロしている状態でした」
心肺停止状態の登山者を発見したときのことを振り返ります。
佐藤さん:
「火山灰を被った状態で、噴石の間とかにいらっしゃいましたね」
「心肺が停止していても要救助者扱いで搬送していたので、『頑張れ』『頑張れ』と言いながら警察と消防と一緒に搬送しました」

降り積った火山灰の中で行われた行方不明者の捜索では、ゾンデ棒と呼ばれる金属製の棒が足りず園芸用の支柱も使いました。
佐藤さん:
「捜索漏れがないようにですね一列で前進して捜索しました」