水力発電を推進する旗印となっているのが県のゼロカーボン戦略。

二酸化炭素の排出量を、2010年度の1554万トンから、2050年度にはゼロにすることを目指していて、2030年度には622万トンまで減らす高い目標を掲げています。


その1つの要となっているのが再生可能エネルギーの拡大で、2010年度との比較で、2030年度までに2倍、2050年度までに3倍に増やすことを目指しています。

県企業局の発電所は、6月に2か所が稼働し、あわせて25か所になりました。

砂防堰堤を利用したのは今回が初めてで、発電を兼ねたダムの「多目的化」が進んでいます。

北信発電管理事務所・佐藤英司(さとう・ひでし)所長:
「発電所の出力は145キロワットです。年間の発生電力量は世帯数に換算しますと約260世帯分くらいの電気をここで賄うことができます」


金峰山川発電所の総事業費はおよそ6億5000万円、年間の売電収入は3500万円ほどを見込んでいます。

県企業局では2025年度中に、着工ベースで水力発電所を36か所に増やす計画で、市町村や土地改良区からの発電事業の受託や支援にも、力を入れていくことにしています。