加藤雄大医師:
「手元のアクセルやブレーキだけで、足を使わずに左手で操作できるようになっていて…」

けがで脊髄を損傷した加藤さんは、7年前、患者として過ごしたリハビリセンターで運転の訓練も受けました。

障がい者専用の教習施設は県内ではここだけ。

車は、両足が使えない場合はすべての操作を手で。


右半身にマヒがある場合は、左足でアクセルとブレーキを踏む改造が施されています。

この日、アクセルとブレーキを手で操作する運転に挑戦したのは、病気で足が動きにくくなった50代の男性です。

障がいの程度によるものの、すでに免許を持っている場合、10時間から15時間の訓練で乗れるようになるといいます。

2年ぶりとなる運転に男性は・・・。

「本当に久しぶりでしたけど、楽しいのひと言ですね」

リハビリテーション科の医師になって7年目の加藤さん。


患者向けの講演では、車いすで観光地やレストランなどにも積極的に出かけている様子を紹介しました。

加藤雄大医師:
「リハビリを重ねる中で、できることが増えて、これならできそうだとうことが、ちょっとずつ増えて自信を取り戻していった。こういったこともできる、という姿を見せることが患者さんにもいい影響になるのかなと信じてやっています」

仕事のかたわら、いま加藤医師が熱中しているのが卓球です。