西川秀純さん:
「大御堂の屋根のふき替えが一番のきっかけ。7年前に屋根の吹き替えが終わっているが、総額で4千数百万かかってしまっておりまして、多分30年後にもう一度屋根のふき替えが回ってくる」

文化財を維持するための費用の確保です。

大規模な修繕などでは、国が原則、半額を補助しますが、残りは県や市、そして寺で捻出しなければなりません。

西川秀純さん:
「こういう形で、もう手で押しても外れてしまうぐらいになっている」

敷地を囲う玉垣や、石碑など、境内のいたるところが老朽化で傷みが激しくなっています。

補修などに充てる安定した収入がないのは、もともと広く民衆のために建てられたため、檀家制度をもたないからです。

葬儀や法事も営まれません。

維持や管理は、地域の人からの寄付に頼っていて、年に1度、およそ300軒から150万円が集まりますが、足りないのが現状です。

この先、高齢化や人口減少が進み、さらに経営環境は厳しくなると予想する西川住職。

寺を守るために4月に始めたのがインターネットで寄付を募るクラウドファンディングです。

西川秀純さん:
「ずっと本当に1000年も前から守ってきた先人の方々がいらっしゃって、そして今守って下さってる方々も、今守って次につなげようという気持ちで動いてくださっているので、その気持ちをなんとか我々でくみ取らせていただきながら次につなげていこうと」

第一弾の目標額は160万円で、境内の修繕費として5月いっぱい募集します。

返礼品の中には、寺の敷地内で催しを開催できる権利も用意します。

寺と貴重な文化財を守るため、西川住職は、人が集まる新たな仕組みも作っていけたらと話しています。