2つの国の重要文化財が残る千曲市の寺が、存続の危機を迎えています。
原因は、収入確保の厳しさです。
貴重な文化財を次の世代に受け継ぐため、住職がある挑戦を始めました。
長野県内有数の温泉地、千曲市の戸倉上山田温泉。
その近くに真言宗智識寺(ちしきじ)があります。
創建は、1200年以上前の奈良時代とされる古刹(こさつ)です。
住職 西川秀純(しゅうじゅん)さん:
「こちらが智識寺の別棟でございます。大御堂と申すお堂でございます。屋根が茅葺になっておりまして、厚みも厚くてとても力強いお堂」
寺にある2つの国の重要文化財の一つ大御堂(おおみどう)。
もともとは、奈良の大仏を作った聖武天皇が別の場所に建立。
現在残る建物は、室町時代の建築と見られ、戦国武将の真田幸村も信仰したといわれています。
10年前から住職をつとめる西川秀純さん。
上田市にある寺の跡継ぎですが、同じ宗派である智識寺の前の住職が亡くなり、後継者がいなかったことから、この寺を任されることになりました。
大御堂の中にはもうひとつの国の重要文化財が安置されています。
西川秀純さん:
「こちらが大御堂のご本尊様、十一面観音さんでございます」
十一面観音菩薩立像(じゅういちめんかんのんぼさつりゅうぞう)。
東大寺を建立したことで知られる行基の作といわれ、一本のケヤキの木から掘り出されたその像は高さ3メートルに及びます。
歴史と文化が息づく智識寺。
ですが今、存続の危機を迎えています。












