5月1日は労働者の祭典・メーデーです。
長野県内でも各地で集会が開かれ、参加者が賃上げなどを訴えました。
「全ての働くものの笑顔に向けて団結してがんばろう!」
長野駅東口公園で行われた連合系の中央メーデーには、およそ2200人が集まり、続く物価の高騰から生活を守るため、労働者の連帯を呼びかけました。
連合長野・根橋美津人(ねばしみつと)会長:
「労働運動が果たすべき役割は、従来に増して増えています」
連合長野の根橋美津人会長は「物価高や慢性的な人手不足によって、私たちの働き方や暮らしへのダメージは深刻さを増している」と訴え、賃上げを起点とした好循環を呼びかけました。
集会のあとは、5年ぶりとなるデモ行進も行われ、『NoMoreサービス残業』などと書かれたプラカードを手に、参加者が駅周辺を練り歩きました。
参加者は:
「物価高の上昇に耐えられるほどの賃上げは、まだ足りないのかなと」
「賃金を上げてもらって、より良い暮らしができるようにお願いしたいです」
一方、県労連も各地で集会を開き、賃金アップや人員不足の解消などを求めました。
長野市の中央メーデーには、主催者発表でおよそ500人が集まりました。
県労連・細尾俊彦(ほそお・としひこ)議長:
「医療介護福祉・ケア労働者の皆さんの待遇改善が置き去りになっている。そのしわ寄せで、現場では退職者離職者が相次いでいる」
医療や教育関係の組合からは「やりがいがあっても心や身体が悲鳴を上げている」といった訴えも上がっていました。
「ジェンダー平等の社会を実現しよう!」
集会のあと、参加者は横断幕やプラカードを掲げて、中央通りをデモ行進しました。
県労連では「大企業の賃上げは、労働者の7割を占める中小企業に、必ずしもすべて波及していない」としています。