迎えた本番当日。

客席は170人ほどが埋めつくし、開演の時を待ちます。

(開幕)

演目は『奥州安達原三段目袖萩祭文の段((おうしゅうあだちがはらさんだんめ・そではぎさいもんのだん)』。

前段の見どころは、かつて駆け落ちし両親に勘当された、盲目の袖萩(そではぎ)が、娘のお君(おきみ)に連れられて父と母を訪ね、親不孝を詫びる場面。

観客の視線が袖萩とお君に集中する中、晴ちゃんは少し緊張した面持ち…。

それでも、母親の袖萩を守ろうとするお君を懸命に演じました。

「旦那様、奥様ほかに願いはござりませぬ。お慈悲に一言、ものおっしゃってくださりませ」

そんな晴ちゃんの演技に、客席からはたくさんのおひねりと拍手が。

今回、85回目の定期公演で初舞台を踏んだのは、役者11人のうち、晴ちゃんを含めて3人。

また、多くの役者がメインの役どころを初めて演じました。

しかし、それを感じさせない堂々たる演技で観客を魅了。

およそ1時間半の舞台は、たくさんの拍手と歓声で幕を閉じました。

茅納晴ちゃん:
「楽しかった!(きょう何点?)100点!」

新しい役者を多く起用して挑んだ今回の公演。先人から受け継いだバトンがまた次の世代へと引き継がれました。