『発達障がい』は、大きく3種類に分けられます。

臨機応変な対人関係が苦手、また、こだわりが強いという特性が顕著な、ASD=自閉スペクトラム症。

忘れ物が多いなどの不注意や、じっと座っていられないなどの多動性・衝動性がある、ADHD=注意欠如多動症。

知的な発達に遅れがないにもかかわらず、読み書き・算数のうちの一つ、もしくは複数が苦手という、LD=学習障がい。

本田医師が、SBクリエイティブから2023年に出版した『マンガでわかる発達障害の子どもたち』。

(『マンガでわかる発達障害の子どもたち』より)
あおくん「これ、オレの山。いつきくん別の作って」
いつきくん「えーいいじゃん一緒に作ろうよ」
あおくん「いやだよ。いつきくん、あっち行って!」
べちん!(叩く音)
あおくん「いつきくんが叩いたぁぁ」
病院の先生「じゃあ、お大事に」
お母さん「ありがとうございました」
病院の先生「あおいさん、バイバイ」
お母さん「ありがとうございました。さようならでしょ!うちの子、どうして挨拶できないのかしら」

書籍の中では、発達障がいの行動ケースをいくつも紹介し、わかりやすく解説しています。

長野県の調査では、医師の診断や専門機関で発達障がいの判定を受けている児童生徒は、全体の6.82パーセント、人数にすると1万人を超えており、2003年の調査開始から毎年増加しています。

本田秀夫医師:
(治りますか?)「発達障がいの特徴を治すという目標を、どこに置くかっていう事でしょうけど、平均的な人と同じような考え方や振る舞い方を身に着けさせようとするのを治すと考えると、様々な弊害があることが近年指摘されていますね」

うちの子は育てにくいと、悩みながら『ふつう』を植え付けようとすると、『うつ』や『不登校』など、こころに二次障がいを伴う危険性があるといいます。

本田秀夫医師:
「そうなってからでは遅いんですよね。特に発達障がいの方が1回学校に行けなくなると、そこでのダメージがものすごいので、回復にものすごい時間がかかるんですよね。発達障がいがあると、一般の子育て感と少し違った工夫が必要になってくるところがあるんですね」