どれくらい買ってもらえるかは、その日の運しだい。
この日、軽井沢から御代田駅まで2時間ほど回って売れたのは1本でした。
最後にやってきたのは、佐久市の岩村田(いわむらだ)駅。
人通りの多い駅前で、反転攻勢をかけたいところ…
夕暮れが迫り、どんどん気温も下がっていく中、一人のお客さんが!
「こんにちは」
少年「できるだけ大きいの」
安喜さん「ひとつ?ふたつ?できるだけ大きいのね。ちょっと待ってね」
記者「よく買いに来るんですか?」
少年「うん。ここの焼き芋美味しいから。軟らかい甘い」
安喜正紀さん:
「楽しいのがあるんじゃないですかね。大変なこともすごくいっぱいあるんですけど、町の景色の一部になれるような感じがしますね。あんまり今は見なくなっちゃいましたけど、ひとつの日本の景色。昔の文化のひとつだと思うんですよね。それは、どこかの誰かが文化をつなげてきたからじゃないかなと思うので、そういうものを自分が引き継いでいけるような感じで、子どもたちも大きくなって覚えてくれればなと。そういものを作ってるような感じはありますね」