消費額全国一という結果には、小麦粉を使う飲食店からも当然、喜びの声が。
食の森ひつじ堀内清子(ほりうち・きよこ)さん:
「夕食は必ず粉ものが出ていた。粉ものが当たり前の生活だったので、皆さんその結果で良かった。みんな一緒って思った」
長野市にある「食の森ひつじ」は、県内でも珍しいにらせんべいのテイクアウト専門店。
県産の小麦粉を使用し、信州みそを練り込んだ生地は、専用の機械で蒸し焼きにしたあとフライパンで焼きます。
この工夫で、家庭とはひと味違った食感になります。

食の森ひつじ堀内清子さん:
「長野県産の小麦粉は、とてもおいしくて、モチモチ感がすごくあった」
通常はおやきなどと同じように中力粉を使いますが、店ではあえて薄力粉を使い、具材もニラだけではなく、県産の季節野菜で、味のバリエーションも豊富。
すべては、にらせんべいや地元に伝わる粉もの文化を、もっと多くの人に知ってほしいという思いからです。

食の森ひつじ堀内清子さん:
「意外に食べていない方がいたり、にらせんべいって何? と聞かれたので、じゃあ、もっと広めたいなと、こんなに簡単に出来ておいしいのにと思った。当たり前のように私たちが食べている小麦粉なので、もっと郷土食を知ってほしい」
にらせんべいに、おやき、団子汁…
全国一の消費額を誇る背景には、先人の工夫から広がり、受け継がれてきた信州に伝わる小麦粉の食文化がありました。