また、繊細なキノコで、収穫の時には扱い方にも注意が必要です。

矢岡太一さん:
「黒あわび茸って炭が発生するんですね。この炭が表面に付いちゃうと変色したりするので、なるべく右手は切ってここ(培地の表面)をきれいにする手にして、左手で必ずキノコを触るようにしています」
「手間めちゃくちゃかかりますね」


JA中野市によりますと、栽培に手間がかかることもあって生産者は市内に5軒だけで、生産量はえのき茸のおよそ1000分の1だといいます。

その希少な黒あわび茸を買うことができるのは、市内でも2か所の直売所だけ。

こちらの直売所では、1袋に10個前後入ったものが150円から販売していて、毎日50袋ほどがほぼ完売するといいます。

購入した人:
「(以前)ここで買ってすごい美味しかったから」

購入した人:
「アワビと思っているので、アワビだアワビだと思いながら食べますけど、美味しいですね」

知る人ぞ知る黒あわび茸。

どんな味わい方があるのでしょうか。

こちらは、中野市内のイタリア料理店「nico―simply(ニコ シンプリー)」。


nico―simply 太川進一(たがわ・しんいち)店主:
「自家製ベーコンと黒あわび茸のピザです」

人気のピザには、ベーコンやたっぷりのチーズと一緒にカットされた黒あわび茸が使われています。