花粉の飛散が始まり、すでに症状が出ている方もいると思います。
こうした中、信州大学発のベンチャー企業が開発した高性能マスクを使って、企業の生産性向上につなげようという取り組みが始まっています。


建設や不動産事業を手がける松本市のアスピアでは、今年、花粉症対策のために、あるマスクを導入しました。

社員:
「普段使うマスクよりは割と軽く感じます」

社員:
「不快感がないというのは、つけていて感じました」

信州大学との共同研究で開発された「AIR M1(エア エムワン)」です。

信大繊維学部出身の渡邊圭(わたなべけい)さんが立ち上げたベンチャー企業「ナフィアス」が製品化したもので、髪の毛のおよそ400分の1の細さという繊維素材「ナノファイバー」が使われています。

渡邊さん:
「この白くなっているものがナノファイバー。ファーっと揺らいでいるものがあると思うんですけど、ナノファイバーになったまま上のシートに堆積していく」

一般的なマスクは3重構造になっていて、真ん中にあるフィルターが花粉やウィルスを絡めとります。

ナフィアスは、このフィルターを作るのに極細繊維のナノファイバーを使用。

従来のマスクフィルターと比べて薄さは200分の1で、花粉の除去性能は従来のマスクと同程度を維持しながら、通気性がよく呼吸がしやすいと言います。

また、重さも従来の100分の1と軽いため、長時間着用しても疲れにくいということです。