岡山県を代表するカキの産地、備前市の日生地区で、水揚げが本格的にスタートしました。今年、カキが死滅するケースが各地で相次ぐ中、日生地区でも被害が出ていて生産者の頭を悩ませています。
“2年もの”はほとんどが死滅 「困った」

旬の時期を前に今年も水揚げが始まった日生のカキ。しかし、今年は異変に見舞われています。

(ひなせかき工房 奥橋奉宜さん)
「この中の8割から9割は全部ゴミみたいな感じです。生きとるのがレアなくらい」

2年間養殖してから出荷するいわゆる「2年もの」は、ほとんどが死滅。「1年もの」は水揚げを例年から2週間遅らせたものの、身のサイズはかなり小ぶりになっているといいます。

(ひなせかき工房 奥橋奉宜さん)
「生きていてもこんなサイズ。困った…」

今月、岡山県が県内5つの漁協を対象に行った調査では、多いところで73%にもおよぶカキが死滅していたことが分かっています。

主な要因は、水温や塩分濃度の高止まり。夏の猛暑や、雨の少ない日が続いたことが、生育環境を悪化させたとみられています。










