イチョウが美しい季節。ギンナン(銀杏)も落ちていますね。主張の強いにおいですが、秋の味覚として愛される存在でもあります。
なんであんなににおうの?拾って食べてもよいの?
生物に詳しい東洋産業の大野竜徳さんに聞きました。

主張の強いにおいはなぜ?
──なぜにおいが強いのでしょうか。
(東洋産業 大野竜徳さん)
「イチョウの実であるギンナンは、実の部分に「ギンコール酸」という成分を多く含み、細菌や昆虫に対して強い忌避作用を発揮します。
いわば自前の防虫スプレーをまとっているようなもので、これのおかげで農薬いらずでも虫食いはまず起きません。
ただし、このギンコール酸は人間にとっても刺激が強烈です。
触れば皮膚炎、吸い込めばアレルギー反応、さらに細胞毒性や神経毒性が指摘されることもあり、あの強烈なにおいとあわせて、まるで自然の化学兵器のようです」










