岡山市北区の吉備津神社は本殿・拝殿が再建されて今年で600年になります。その節目を記念したライトアップの点灯式が行われました。一坪花音アナウンサーが中継でお伝えします。

ー特徴的な形の屋根が優しい光に照らされています。移り変わる季節や長い歴史を感じさせるような演出が次々と現れています。ここ、吉備津神社は火災に見舞われ、本殿・拝殿が消失した過去がありますが再建され、今年で600年を迎えました。
ーきょう(21日)は関係者約100人が訪れ、節目を祝いました。こちらはその記念のライトアップになっていまして、つい先ほど点灯されました。
ー企画・デザインしたのは、東京タワーやレインボーブリッジなどの照明デザインも手がけた石井幹子さんです。
ー神社の歴史や文化に基づいた特別演出プログラムになっていて、日本の四季や祭りの様子を表現した光によって一帯は厳かな雰囲気に包まれています。きょうは、午前中にも記念行事が行われました。
吉備津神社を上空から眺めた境内の様子が表現されている、鳥瞰絵図屏風です。

きょう、本殿で記念奉祝行事が行われました。デザインしたのは、ここ吉備津地区出身の工業デザイナー水戸岡鋭治さんです。これまで、岡山を走る路面電車の「MOMO」など、さまざまな車両をデザインしてきました。

今回、再建600年の記念に故郷の景色を残したいとこの屏風を奉納しました。岩や池など細部まで忠実に表現しているといいます。
(工業デザイナー 水戸岡鋭治さん)
「600年という瞬間に参加できて、ある意味夢のような吉備津神社のすごさと良さというか、素晴らしい建築物としても、その空間としても、物語としても、歴史深いものがあるので、みなさんに伝えたい」

(吉備津神社宮司 藤井崇行さん)
「奉納してくださいまして、非常にありがたく感じておりますし、御祭神も非常に素晴らしいと喜んでいるんじゃないかと思っています。100年、200年、600年後と、この本殿を守ってつなげていくのが、我々の使命でございますので、我々ができることを少しでもして、多くの方にお参りをしていただいたらなと」

ー再建600年記念のライトアップ。こちら側が照らされるのは、祝日を中心に年間50日程度、国道側からは毎日、日没ごろから楽しむことができるということで、今後、季節ごとにプログラムを変えながら期間を決めずに行われます。











