親族から10年間受け続けた虐待「もう死のう」

金関さんは4人家族の次男として、岡山市で生まれました。2歳の時、両親が離婚。母子家庭となり、祖母の家で暮らすようになりました。

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この家で金関さんは、年の離れた祖母の内縁の夫に、6歳から16歳まで虐待を受けたと言います。少年時代の10年間、来る日も来る日も殴られ、罵倒され、存在を否定され続けました。

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(金関 拓海さん)
「こんな状態では、学校に行っても心が荒れているものですから、ほかの人が言っている話も全部自分の悪口に聞こえてしまって 精神的にだいぶ障害も出てしまって」

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「脅迫症で、家の中で包丁持っていないと落ち着かない。『常に泥棒がいるんじゃないか、常に襲われるんじゃないか』と 恐怖と隣り合わせで。その辺を歩くのも怖いし、どこに行っても怖い」

「だから『自殺する』って決めたんです。何でかっていうと、『生きていてもいいことがないから、もう死のう』って。その時は、メンタルもボロボロだったんで、『自分の家族は本当の家族じゃない』と思っていた」

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