一般的なものと違いがないように見えるスニーカー。
注目すべきは使われている“生地”です。『天草ヒノキ』を使った生地で作られています。

注目素材『木糸(もくいと)』
熊本県天草市五和町(いつわまち)、歴史的な建物に事務所を構える『サーキュライフ』が製品に使われる生地をプロデュースしています。
『木糸(もくいと)』という、木材が原料の素材です。
製造は熊本県外のメーカーに委託しています。

サーキュライフ 川原剛代表「スギやヒノキのセルロース(繊維)だけを取り出して、麻を混ぜて和紙を作る。その和紙を細くカットしてよりあわせると『木糸』になります」
使われる木材は、森林を維持する過程で間引きされる「間伐材」。
代表の川原さんが始めた取り組みです。

川原さん「熊本の木材を使えば、『地域の振興』と『環境への配慮』の両方ができるかなと」
川原さんは3年前から、環境問題や地域資源活用に関心の高い企業とコラボした
ノベルティグッズの製造などを手掛けています。

川原さん「化学繊維を否定するわけじゃなくて、人間が発明した便利なものなので。『こういうものも生活に一部取り見て入れてみてはどうですか』という提案で選択肢を増やしたい」
新しい素材、木糸。
その選択肢をさらに増やすため、いま開発を進めているのが『色』です。