地熱を利用した染料づくり
そこで川原さんが訪れたのは、阿蘇・小国町の『わいた温泉郷』。
川原さん「(湯けむり)がすごい!」

100度を超える地熱資源が豊かな『わいた温泉郷』。川原さんは、この地熱を使うことで課題を解決しようと考えたのです。
川原さん「最初に染料を作った時、ものすごく電気代がかかった。環境にいいはずの天然染料なのに作るときに負荷が高いなと」
訪れていたのは、地熱の乾燥施設。ここで染料づくりを試します。

川原さん「あまり熱すぎると、色素が壊れてしまうから70℃ぐらいがベストです。ちょうどいい。めちゃくちゃちょうどいい!弊社としては電気代がかからないし、CO2排出ゼロで作れる」
川原さんはこの地での染料づくりに手ごたえを感じたようです。
そして、ここでも地域ならではの「生かしたい素材」を見つけました。
それは『コーヒーのかす』。

ーーコーヒーかすはどれくらい出ますか?
地熱珈琲 山元美奈子さん「多い時は1日100杯以上。これで土日分」

川原さん「結構な量になりますね」
山本さん「そうですね。ゴミが減るのはものすごく助かるし、更に価値が出て商品になれば」
川原さん「『地域資源を生かす』が会社の理念になっているのでその意味ではいかせているとおもう」
春に完成する予定の『染料づくりの工房』。地域資源を生かした木糸はここから更に広がっていきます。
