木々は生きている、できるなら生かしてあげたい

梨の生産が盛んな氷川町。

しかしその裏で、梨の樹は20~30年ほど経つと実がなりにくくなったり病気になったりするため、伐採されてそのほとんどが仕方なく焼却処分されています。

古島さん「家具を作っている者としては、非常にもったいないというか、何かに使えないだろうか。可能性があるんじゃないかとは思いました」

そこで始めたのが、梨の木を生まれ変わらせるプロジェクトです。

第一弾として、10月予約販売を始めたのが9センチほどの大きさのその名も「梨だるま」。
焼却処分寸前だった木から再生できた運の強さを、 縁起物の「だるま」にかけています。

古島さん「『災いなし』とか『心配なし』とか『病気なし』とか。自分用でも良いですし、誰かに送る贈り物としてもピッタリかなと思って」

このプロジェクトは、同じ氷川町で木を生業にしている材木店の四宮さんと庭師の山本さんと共同でおこなっています。

ヤマモト緑化庭園 山本貴一さん「庭の木の伐採や街路樹の伐採依頼が近年増えていて。木々たちもやっぱり生きているので、できるなら生かしてあげたい気持ちはありますね」

それぞれが家業の3代目ということもあり「3%(スリーパーセント)」という名前で3年前から活動しています。

木を切る担当は山本さん、製材は四宮さんの担当です。

梨農家から譲り受けた木は、乾燥に約2年。
伐採してすぐは水分が多く、そのまま加工してしまうと割れやすくなるためです。

四宮材木店 四宮一人さん「(梨の木は)普段、建築材とかでは使わないんですけど手触りの良さや水に強いなど、いろんな特性が分かってきた」

10月に初めて予約販売した「梨だるま」。梨の木の色や木目を、そのまま生かしています。

例えば、二つの「梨だるま」を比べてみると、右のだるまの胴体の左側部分に割れたような模様が。これは木の節で「成長の証」です。

古島さん「球体だから出る表情っていうのも、梨だるまの魅力の一つになると思います」