■秘境の工房で作る こだわりのハム・ソーセージ
熊本市内から車を走らせることおよそ2時間半。多良木町槻木(たらぎまち つきぎ)は、宮崎との県境に位置する山あいの集落です。

美しい自然に恵まれたこの地域。しかし、現在 過疎化と高齢化が深刻となっています。
多良木町 集落支援員 中村 悦郎さん
「高齢化率が約80パーセントということで、限界集落と言われている地域です」
住民
「槻木に来た頃は子どもたちの声も頻繁に聞けたし、今のようになるとは全く想像できなかった。寂しいですね」
そんな槻木に2022年4月に新たにオープンしたお店が「ハム・ソーセージ工房ナカムラ」です。地域活性化の大きな期待が寄せられています。

住民
「みなさんに街から買いに来てもらっているでしょ、それが私たちはうれしいですね」
「大歓迎です」
店を営むのは、槻木出身の中村 正廣(なかむら まさひろ)さん。両親が他界し 空き家となっていた実家を改修して工房を開き、こだわりのハムやソーセージ・ベーコンなどを手作りして販売しています。

ハム・ソーセージ工房 ナカムラ 中村 正廣さん
「一番の大きな目的は、この槻木という地区に人を呼びたい。美味しいハムやベーコンがあるらしいよ、じゃあ行ってみようとか。そういうのがあれば槻木に来てもらう道筋になるかなと思って」