■ いじめた側の「謝罪の言葉」は無い

笑顔でピースサインを出す高校生。2018年、いじめを苦にわずか17歳で自ら命を絶った深草 知華(ふかくさ ともか)さんです。

両親は当時の同級生 4人を相手取り裁判をおこしていましたが、先日 このうち 1人と和解。両親の思いを聞きました。


当時高校3年生だった深草知華さん(当時17)授業中に同級生たちから「死ねばいいのに」と暴言を吐かれるなどし自ら命を絶ちました。

県教育委員会が設置した第三者委員会の調査では「いじめがあった」と認められましたが、知華さんの両親によると、元同級生たちから謝罪の言葉はなく まるで他人事のような受け止めだったそうです。

■ 「一生許すことは無い。それは絶対」

両親は2021年4月に提訴しました。

父 深草 智彦さん 
「​(裁判が)どれくらいかかるか分からないけれど、たとえこの裁判に勝訴したとしても一生許すことはないと。それはもう絶対なので」

提訴後も元同級生の姿勢は変わらず、せめて本人たちの口から真実と謝罪だけでも聞きたいと、両親は和解の提案に踏み切ります。そして6月15日に訴えた 4人のうち 1人が訴えの内容を認めて和解が成立しました。


母 深草 志乃さん
「自分たちの行動で娘が命を絶ったというところを認めてるんですよ。そこが唯一の和解を受け入れることになった(理由)」

ただ、和解したからといってわが子を失った無念さと寂しさは、4年が経った今も変わることはありません。

智彦さん
​「心の底から笑うことはなくなった」
志乃さん
「嬉しいことなどがあった時にここに知華がいないということがどこか心が寂しい。ずっと寂しい」

■ 「ありがとう、という言葉は知華がよく使っていた」

6月18日、この日は知華さんの月命日。手を合わせ和解の成立を報告します。

智彦さん
「(裁判が)少しづつ進みよるよ。よく『ありがとう』という言葉は知華が使っていた。そう言ってくれてるかな。」
志乃さん
「今回、(元同級生が)向き合って認めてくれたことに対して『ありがとう』って言ってるんじゃないかなと思います」


「この過ちを忘れずに生きてほしい」両親は、残る元同級生との裁判を続けます。