熊本県八代市坂本町(やつしろし さかもとまち)では、2020年の豪雨被害を乗り越え球磨川(くまがわ)名物の鮎料理の提供が始まります。

プレハブの店舗が並ぶ「さかもと復興商店街」に香ばしい香りが漂います。鮎の塩焼きです。

店の人
「今の鮎としては(サイズは)いい方」
「上出来」


6月1日に漁が解禁されたばかりの球磨川のアユ。
「食処・さかもと鮎やな」も今シーズンの営業が始まります。しばらくは養殖ものが中心ですが、季節が進めば天然物のアユも提供できるということです。

食処さかもと鮎やな 松嶋 一実さん
「(豪雨で)川底の構造が変わってしまって、アユが育つのかと思っていたんです。(去年)人吉の方はものすごく獲れまして大きいアユが。びっくりしました。今年も期待ですね」

店の代表、松嶋さんは球磨川の恵みに感謝しながらも、心残りがあります。
それは屋号にも入っている「鮎やな」です。

豪雨被害で失われた「鮎やな」


松嶋さん
「そこに設置していたんです。水もこれより多かったんですけど、土砂で埋まってしまってですね。鮎やなを取りつけて そこで獲れたアユをみなさんが召し上がる、それを是非やっていきたいと思っています」

その想いを料理に込めて。
お盆に乗せきれないほどのボリューム!「鮎づくし」です。定番の塩焼きはもちろん甘露煮・唐揚げ・田楽と 6種類ものアユ料理が楽しめます。

塩焼き以外も充実


記者
「ん~!おいしい~。思った以上にふわふわで。上品な塩焼きでおいしいです」

復興へ向かう町の元気を届ける「さかもと鮎やな」オープンは 6月18日(土)です。

調理スタッフのみなさん
「鮎やなに食べに来て下さ~い!待ってま~す!」