7月8日(土)に開幕した夏の高校野球熊本大会。
今回、独自のトレーニングを積み重ね夏の初戦を迎えたエースピッチャーを追いました。
そのエースがいるのはあさぎり町の南稜高校。
がっちりとした下半身の彼がエースの丸橋実寿基(まるはし みずき)投手です。

丸橋投手は力のある直球と9回を投げ切るスタミナを武器に、春の県大会はベスト16進出。この夏はそれを超えるベスト8以上を狙います。
丸橋投手の独自のトレーニングについてチームメートは。
チームメイト「すごいなと思います まじで尊敬します」

チームメイト「自分だったら無理ですね、すごいです」

そのトレーニングは早朝から・・
午前7時。
南稜高校 丸橋実寿基投手(3年)「(玄関からでてくる)おはようございまーす」
Q.どうやって学校にいくんですか?
丸橋投手(3年)「自転車です」

自転車をこぐトレーニング。その距離が圧倒的です。

丸橋投手の自宅は球磨村。ここからあさぎり町にある南稜高校まで…片道23キロ!!往復およそ46キロを2年以上、毎日自転車で通学してきました。

Q.きつくない?
丸橋投手(3年)「きついです。めっちゃお尻が痛くなります。最初はまじで本当にきつかったです。朝だけで1日の体力を全部使うみたいな」

丸橋投手は、信号が多い国道ではなく、あえて遠回りになる農道を走ります。
ほとんど止まらず自転車をこぎ続けることで下半身の強化や持久力の向上に繋がっているのだとか。

丸橋投手(3年)「前は80球とか100球いかない前に疲れていたけど、今は130球は投げられます」

取材した米満アナウンサーが丸橋投手の後ろを自転車で走りますが、徐々に引き離されていきます。
米満薫アナウンサー「一度見失って追いかけているのですが、全然追いつきません きつい…」

家を出て約1時間20分で学校に到着。往復45キロ以上の過酷な自転車通学を続ける理由は、この夏の大会でチームを勝利に導くためです。
丸橋投手(3年)「せっかく野球のために始めたから野球が終わるまでは頑張ろうと思いました」

この通学トレーニングで球速が117キロから最速130キロにアップ。
さらに入学時は5イニングほどしか投げられませんでしたが、今は9回を完投できるスタミナも身につきました。

監督は…
南稜高校 尾崎史明監督「丸橋選手の精神力も十分鍛えられていると思いますので、それもあってチームの中心的な存在になっていると思います」

チームメイトも、丸橋投手に信頼を寄せています。
チームメイト「尊敬しているとことは 全部です」

チームメイト「丸橋先輩がいないと成り立たない。そんな存在です」
