9月10日、熊本の県立高校のあり方を議論する検討会が「今後、全体の学級数を約2割減らす」提言書を県教育委員会に提出しました。受験生への影響はあるのでしょうか。

熊本ゼミナール 組脇泰光会長「ものすごく現実的な提案だと思う。全日の公立高校は、県全体で見ると定員を満たしていない」

このように話すのは、熊本県内20か所で学習塾を展開する「熊本ゼミナール」の組脇会長です。

少子化に伴う県立高校の定員割れは深刻です。今年度は全50校のうち40校で定員割れとなっていて、今後も拡大すると見られます。

そのような中、有識者でつくる検討会が、現在50校で274ある学級を9年後の2034年度までに62学級ほど減らすよう提言しました。

実現すれば、約2割の学級が減ることになります。

このうち熊本市内では、済々黌高校や熊本高校、第二高校など11校で20学級の削減を盛り込んでいます。

熊本ゼミナールの組脇会長は「県立高校が学級を減らせば、私立高校も減らしていくのでは」と指摘しました。

その上で、「学級数を減らしても受験生に不利になることはない」と力を込めます。

組脇会長「人口も減り、生徒数も減っていくから、今と同じ競争が続いていく」