日本の地図上に点在して咲く「イラストの花」…?

これは、熊本発のウェブアプリでその名も「花咲くプラネット」

一体どんなアプリなのでしょうか?

カジオ企画 櫻井さん「子どもたちがどんな取り組みが行われているか、『地域のSDGsを知る』ツールですね」

そう話すのは、アプリの創設者で熊本市に住む櫻井真実(さくらい まみ)さん。1人の子どもを持つ母親でもあります。

櫻井さん「以前ゲーム制作会社にいてシナリオライターをやっていました。シナリオライターというのは、世界の危機を解決して『めでたし』の物語を書く。ただ、その仕事をするうちに、(ある書籍の)『この世界はもう持続不可能な局面を迎えている』というワードに出合ったんですよ」

当時、いくつものゲームを手がけた中でとりわけ「強い思い」を込めた作品がありました。

2011年にバンダイナムコが発表した「テイルズ オブ ザ ワールド レディアント マイソロジー3」というゲームです。

「子どもたちへ環境問題を伝えたい」という想いがテーマでした。

櫻井さん「時が流れて、2年前ぐらいからSDGsという言葉を聞くようになって、孫になる世代はどんな世界で生きているんだろうと思った」

長年持ち続けていたその思いに共感してくれたのは、ママ友たちです。

櫻井さん「ゲームみたいな形を使って、みんなを笑顔にしたり、世界を良くしたりできないかなと話が上がったんです」

「クリエイター魂」に、再び火がついた櫻井さんは県内のプログラマーたちに制作の手伝いを依頼。去年の5月から「花咲くプラネット」のアプリ開発を続けています。

アプリの特徴は2つ。

1つは企業や団体のSDGs活動が17の目標に合わせた「花」として地図上で表示されること。

そしてもう1つは、その花たちを探してSDGs活動を応援するのが「子どもたち」だという点です。

子どもたちは自分の通う学校を登録すれば、身近な地域のSDGsを「花」で発見!ゲーム感覚で学ぶことができるのです。

この「クリエイター母さんの挑戦」に協賛側として最初に興味を示したのはある自治体でした。