2021年は社会人野球の『ホンダ熊本』が都市対抗野球大会で全国準優勝しました。
この強豪、ホンダ熊本など『社会人チームに勝ちたい』と燃える専門学校のチームが熊本にありました。

社会人野球の頂点を決める都市対抗野球。企業の名前を背負って戦う社会人チームに加え、専門学校のチームも出場できます。

大城戸 副主将「打倒社会人」

古里 主将「社会人の野球チームに勝つことが目標」

戦えるのは、在学する2年間だけ。専門学校生たちの挑戦です。
熊本市中央区にある『九州工科自動車専門学校』


国家資格の2級自動車整備士取得に向けて勉強に励む生徒がいる一方、昨年度新設された「スポーツ・IT科」もあります。

野球部員26人のうち、14人がこのスポーツ・IT科に在籍し、午前中はスポーツ理論やスポーツ医学について学びます。

重永泰希 選手(2年)「どこのストレッチをすればどこの筋肉が伸びるかなど、タメになっていると思います」

午後は授業の一環、演習として野球の練習、学校が契約しているジムでトレーニングもできます。

こうして野球に集中できる環境を求め入学した1人が、2年生の外野手 大城戸遵斗(おおきど よりと)選手です。
大城戸遵斗 選手「独立リーグに行けたらなと思ってIT科に来ました。ここ近年で強いのがサラマンダーズなので、熊本ですし、行けたらなと」

独立リーグを経てNPB入りするのが目標です。

そんな大城戸選手を指導するのは、巨人で6年間プレーした山本光将(やまもと みつのぶ)コーチです。
山本コーチ 打撃指導「この辺にくるのを想定して打ちに行く。そのまま、そう出せば良い」

都市対抗本戦出場を目指すうえで3番を打つ大城戸選手のバットに期待が集まります。
柗本敏郎 監督「長打も打てるということで、打席では安心して見られます。彼が打ったらチームが勢いつきます」

帰宅した大城戸選手はバットを振り込んでいました。

大城戸遵斗 選手「負けず嫌いなので振っている感じです」

家族も背中を押します。
大城戸選手のお父さん「中学校から野球を始めてプロ野球選手になりたいと言っていて、夢持って今まで続いているので、夢が叶う叶わないは別として完全燃焼できれば良いかなと」
