この金子さんたちの目標となる先輩警察官の1人が三宅晶子(みやけ あきこ)警視51歳。


「これは副署長の章になります」(熊本東警察署 三宅 晶子 副署長)


熊本県警初の女性副署長です。
副署長の最初の仕事は夜間の当直担当者の報告を受けること。


「そのほか人員装備については異常ありません」(当直長)
「寝る暇なかったんじゃない?」(三宅 副署長)
「なかったです」(当直長)

その後、三宅副署長は外の駐車場へ。朝礼が始まりました。


「事故が多発しておりまして、当番の方はほとんど寝ていないと聞いております。お疲れ様でした」(三宅 副署長)

部下たちへのねぎらいを言葉や態度で示すことを大切にしています。

そんな三宅副署長が県警に入ったのは1993年、女性警察官の採用が始まってまだ2年目という時。
刑事時代は女性ならではの苦労の連続だったといいます。


「真冬のビルの現場とかすごく寒いんですよ。そこでトイレに行きたくなっちゃって、とにかく鑑識が終わるまで待てって言われてすごく我慢したりとか。(当時は)男性の更衣室の中に私のロッカーがあって、鍵を閉めて毎回毎回慌てて着替えていた」(三宅 副署長)

苦労を知る三宅副署長は女性が働くことが当たり前な職場づくりに力を尽くしたいと考えています。

「今これだけ女性警察官が増えているので、先輩とか周りにたくさんいると思うので遠慮なく相談したり、そういう人を目指してがんばってもらえればなと思っています」(三宅 副署長)