区画整理事業の対象は「約400件」

ただ、益城町木山の区画整理事業では地権者から平均10%の土地の提供を受け、集めた土地で道路の拡充や新たな公園の整備をします。

10%の土地を渡しても地権者に金銭などの見返りはありません。

これは土地区画整理法で定められていて、地権者は土地が10%ほど減りますが、区画整備をする事で宅地の価値が上がると考えられていて、損失は生じないとされています。

県と町は、区画整理の対象となった約400件を1件1件回り、事業を進めてきました。

益城復興事務所 奥村知明所長「ご希望に十分添えない所があるのは残念。できる限り丁寧にご説明して、ご理解いただけるように何回も何回もご訪問させていただいている」

代々、益城町の木山地区に住んでいる松野さんは、「木山で店をしたい」という思いがあるといいます。県や町から他のテナントの紹介はあるものの、家賃や広さなどの条件が合わず、移転は難航しています。

松野さん「体が元気なうちは、75歳になろうが85歳になろうがやりたいなと思う。ここでお店をしたい」

進む復興。変わる生活。お互いにとって良い形は見つかるのか。松竹の営業はあと1週間ほどです。