熊本県内の観光に影響は出ないのでしょうか。熊本市は熊本地震で被災した熊本城の復旧について、当初の計画より完成が大幅に遅れるとの見通しを示しました。
熊本地震で被災した熊本城の復旧計画は、2018年に策定され「城全体の復旧完了は2038年度」とされてきました。

しかし、11月22日に熊本市が改めて示した復旧の見通しは、当初の計画から15年遅れ 30年後の2052年度に完了というものでした。

この大幅な遅れについて、市は「復旧か所の工法の検討に時間がかかっていること」や「復旧する過程で想定していなかったモノが見つかっていること」などを挙げました。

その上で、それぞれの復旧完了の目途について、宇土櫓(うとやぐら)と本丸御殿(ほんまるごてん)は2032年度、その他の重要文化財建造物と主要区域は2042年度という見通しも示し、その後10年間で石垣の復旧などを目指すとしました。
