警察庁によりますと、2024年に全国で起きた水難事故は1535件(前年比+143件)で、そのうち熊本県で起きたのは23件でした。

熊本市でも、2024年までの6年間で81件の水難事故が起きています。

夏休みを控えた子ども達は、水難事故への備えとして「着衣水泳」を学んでいます。

では、大人はどうでしょうか?なかなか学ぶ機会が少ない「着衣水泳」を体験してきました。

記者「ここは熊本市内の消防署唯一のプールで、水深は深いところで3mあります。水難事故が起きた時に救助に当たる消防の皆さんは、ここで訓練を行っています」

協力してくれたのは、熊本市消防局の中村公省さんです。

熊本市消防局東消防署 中村公省さん「熊本市内では、服を着たままの状態での落水や、遊んでいて物が落ちた時に取りに行って落水など、どんな人でも災害に起こってしまう」

泳ぎに自信が無いわけではないという記者が、夏場によく着ているデニムと半袖Tシャツで体験します。

記者「浮かぶのが精一杯。シャツがまとわりついて…長時間浮いてはいられません」

中村さん「不慮の事故で水に落ちるということが多いので、慌ててしまって、呼吸ができなくなってそのまま沈んでしまう」

記者「いけるかなと思っていたんですけど、水に入って服が水を吸うと全く体がいうことを聞かなくて。危ないですね、びっくりしました」