町に相談し、楽譜を求めて校舎内を探した鈴木さん。音楽室に入ると、棚の上で水没を免れていた楽譜を見つけました。

鈴木さん「見つかった時は、導かれているなと思った。校歌を復活させるのが私の使命だと」

コンサートでは、海路小学校のように豪雨災害以前に休校・閉校した学校も含めて、12校の校歌が演奏されました。

歌詞に描かれる芦北の風景を、ピアノの音色で届けます。

一、「球磨川深く 緑なす 
   谷間に集う 同胞は
   正しく強く 朗らかに
   磨き鍛えて 光なす
   雄々しく進む 海路小」

二、「紅葉の里に 唄う鳥
   せせらぎ傍に 河鹿なく
   吾等が目標 絶え間なく
   磨き鍛えて 光なす
   平和を築く 海路小」

【芦北町立海路小学校 校歌 (作詞・作曲 木村隆)】

海路小学校の元教員「海路小学校に5年間勤務しました、当時を思い出します。蘇ってきます。当時の友達のこと、学校の周りの色んな風景とか思い浮かんできました」

吉尾小学校の卒業生「全校児童の朝礼で歌った覚えがあるんですよね。最後に聴いてから60年近くになる」

参加者「ふるさとを思いました。自分の学校の校歌を」

鈴木さんは今後もコンサートを開いて、在りし日の校歌を伝え続けるつもりです。

鈴木五郎さん「消えるばかりの校歌が今ここで蘇ったんだなと思うと、グッときます。こういうコンサートを開いて良かったと思います」