今回は、TSMCの進出でいま最も熱い、日台交流を支える最前線。台湾料理の試作会を取材しました。

和食とフレンチの料理人が台湾料理に

今年3月、熊本県菊陽町にオープンした複合施設「日台会館」。台湾でレストランや結婚式場を展開するオクチョウグループが、台湾の食や文化を発信する施設としてオープンしました。

結婚式場やレストランのほか、台湾スイーツなどが楽しめるカフェもオープン予定で、日本と台湾との新たな交流拠点として、菊陽町も期待を寄せています。

そんな日台会館でこの日行われていたのは、台湾料理の試作会です。レストランで本場の味を再現するため、台湾料理界の第一線で活躍する、黃彬雄(こう・ひんゆう)シェフを招いて開かれました。

黃彬雄シェフ「今回はいろんな食材を探すために少し時間をかけて準備してきましたが、なるべく、これから本場の台湾の味をみなさんが体感できるように、頑張ります」

料理を手がけるのは、日台会館の田中由信(たなか・よしのぶ)シェフです。

日台会館 田中由信シェフ「本格的な台湾の伝統料理を作るのは、今回が初めてなので非常に楽しみ。それを九州や熊本の方に食べてもらえるというのがすごく楽しみです」

田中シェフの専門は、和食とフレンチ。東京の日本料理店や熊本のホテルなどで20年以上、修業を積みました。
日台会館がオープンする前は、「結婚式場ブランヴェールアベニュー熊本」の総料理長として指揮を執ってきました。

そんな田中シェフは、これまで経験したことのない台湾料理に挑むことになったのです。さらに、本場の味を再現しながら、日本人にも受け入れられる難しい課題をクリアする必要があります。