帰るまでが訓練
疲労困憊の新人たちを最後に待ち受けていたのは【走破訓練】でした。
記者「俵山での訓練を終えた新人消防士たちは、これから約16キロの道を走って消防学校まで戻ります」
新人たち「全員で完走するぞ!おーっ!!」

俵山のふもとにある物産館「萌の里」から益城町の消防学校まで、班ごとに走ります。大人が普通に歩いても4時間はかかる道のりです。
この時既に、訓練開始から8時間が経過。新人たちは汗だくになり、表情も険しくなっていきます。青柳さんの顔にも苦しさが滲んでいました。それでも…

青柳さんの班員「ラスト!がんばれ」
仲間に背中を支えられながら、青柳さん、限界突破へ。全員でゴールを目指します。

そしてついに、青柳さんの班が消防学校の門をくぐりました。
青柳さんの班長「現在6名、人員・資機材、異常なし。ただいま帰校しました」
完走後、青柳さんは涙ながらに班員への感謝を語りました。

青柳さん「みんなの声かけがなかったらゴールできていなかったと思うので、この班で最後まで走り切れてよかったなと思います」

青柳さんを支えた班員たちは。
青柳さんの班員「最後まで走り切ろうという思いが感じられました。だから自分たちも頑張ろうと思いました」

また一つ、成長した新人たち。一人前の消防士を目指す日々が続きます。
――消防学校の厳しさは入校前から始まっていた!?
入校日~2日目の訓練に密着した【第1回】の記事はこちら