◆“暑さ”が野菜の品質に影響

八百屋桃太郎薬院店・佐藤美奈店主「今のところはすごい上がってるわけではないのですが、天気次第で味も状態も変わってくるし。葉物は、カンカン照りの後に雨が降って強い日差しを受けて、状態が悪いプラス値段が高くなると思います」

その影響は、一部の野菜ですでに出始めていた。福岡県久留米市の野菜農家を取材すると、30℃を超える暑さの中、ビニールハウスで水菜と小松菜を収穫していた。

農家・野村勝浩さん「晴天が続くと人間で言う熱中症ですね。植物で言えば脱水症状を起こして葉先が焼けてくるので、品質も低下します。収量も取れないし、労働ロスがかかる感じ」

ハウスの上にネットをかけるなどの日よけ対策をしているが、強い日差しによって葉に影響が出ていた。卸価格は1か月ほど前と比べると4割以上も下がっているという。

◆自然と共生する農家に「厳しい夏」再び

農家の心配事は暑さだけではない。別の農家に話を聞くと、畑や田んぼなど4年連続で大雨の被害を受けているという。暑さと水不足、そして毎年のように発生する記録的な大雨。農家にとって今年も厳しい夏となりそうだ。


農家の野村さん「自然ですから、共生ですから、いかに順応しながら経験を生かして先を見ながら対応する。農家としては工夫をしながら頑張っている」