◆音声データに記録された町長の発言


どちらの言い分が正しいのか。2人のやり取りを記録した音声データが残されていました。

永原町長「これは出したら困る、信義を守れ。出したらもうあとは全てがもう俺たちとあんたがた協力せんから。全て。そんなことまで市長たる者がするならもう議会議決して出ていけばいい。嫌なら出て行って自分たちで建てなさい」


「嫌なら出て行って」と言っているように聞こえますが、永原町長は、記者に対し、発言を否定します

RKB今林隆史記者
「『嫌なら出て行って自分たちで建てなさい』という発言は町長されてないんですか」

永原町長「していません」

RKB今林隆史記者
「していない?それに関する類する発言もしていないですか」

永原町長「していない」

さらに6月23日の面談で、永原町長は、田川市が情報公開請求に応じた場合、前の田川市長との間で合意していた田川市からの焼却灰の受け入れを拒否することも示唆していました。

永原町長「これをする事によってほかに影響する。灰が捨てられんやろ。捨てられんよね。こげなこと破棄されたら、もう入れん、いいぞ。うちは受け取らん。よその高いところに持って行け」


◆田川市長「市民に対する脅しではないか」


焼却灰の処理と引き換えに情報公開をしないよう迫るような発言に田川市長は憤りを感じると話します。

田川市 村上市長
「田川市民に対しての脅し・強要ともとれる中身というふうに思っています。他の自治体が、情報開示等々について、良いぞ悪いぞとか口出すこと自体もよく大任町長が言われるまさに越権行為だというふうに思いますし、間違いなく強要、というようなことに当てはまるんじゃないかな」


◆音声データと異なる発言をした永原町長



一方、永原町長は、記者に対し、自らの立場を正当化していました。

永原町長
「こっちの申し合わせは破って、こっちはお願いする。都合のいい時だけお願いして、都合の悪いことは反故にするというのはおかしいでしょ」

田川市長に対し強要とも受け取れる発言をし市議会では音声データとは異なる発言を繰り返した永原町長。一体、何を公開したくなかったのか。永原町長の姿勢に批判が高まっています。