田川地区の8つの市町村が大任町に委託して建設しているごみ処理施設をめぐって、
大任町の永原町長が田川市長に情報公開請求に応じないよう強要したとされる問題です。
RKBの取材に対し、永原町長は発言そのものを否定していましたが、録音データが残されていました。
◆7月の田川市議会で永原町長が説明したこと

RKB今林隆史記者「議会で別の自治体のトップが説明するという異例の全員協議会がこれから開かれます」
7月14日、田川市議会の全員協議会に大任町の永原譲二町長が出席しました。田川地区の8市町村が大任町に委託して建設しているごみ処理施設の組合長として事業について説明するためです。
大任町に対して田川市議会は7月5日にごみ処理施設の情報を公開するよう決議しています。
田川市議会 小林義憲 議員
「多額の公費が投じられているにもかかわらず、その詳細が市民に開示・説明できないことがあってはなりません」

この決議を受け永原町長は7月14日の田川市議会で説明を行ったのです。
永原町長「すべて情報は公開しています。田川市のホームページに出ています」
ただ、田川市の担当部署がホームページに公開したのは市議会の決議の後でした。
市議会では次のようなやりとりが行われました。
田川市議
「いつから記載したのか、お答えしていただきたいのですが可能でしょうか?」
田川市 池口芳幸環境政策課長(当時)
「いつからという正確な日にちは覚えていませんが、最近ですねアップさせていただきました」
◆議会で応酬 町長「嘘を言ったらだめですよ」 市長「嘘はついていない」

一方、この日の全員協議会で特に時間を割かれたのは6月23日に永原町長と田川市の村上市長と面談した際のやり取りです。村上市長は情報公開請求に応じるならゴミ処理施設の組合から出て行くように組合長である永原町長から圧力を受けたとしていますが、永原町長はこれを否定しました。
永原町長
「『出て行け』と言っていますけど、私は一言も言っておりません。だからそういう嘘を言ったらだめですよ」
これに対し、村上市長は「嘘はついていない」と説明します。
田川市 村上市長
「私が嘘を言っていないということもきちっとつまびらかになる日が来るだろうと思っています」







