◆“閉じたままを希望”キャベツ農家

長崎県の干拓地でキャベツを栽培する荒木一幸さん(46)。事実上開門しないことで決着した最高裁の決定を歓迎する一方、国が始めた干拓事業をめぐり法廷闘争が長年続いたことを疑問視してします。

アラキファーム・荒木さん「最高裁で決定下ったということで安心は安心、ほっとしたといえばほっとした。自分たちは開かないって信じて、ずっとひたすら営農をやってきたっていうのはありますけどね。国がしっかりしないからだめなんですよ。国がちゃんと方向性示さないから、だらだらなってしまう。あなたたちがやった事業でしょって」

現在も関連する裁判は続いていて、荒木さんは国が間に入って解決すべきだと訴えます。

荒木さん「営農者は営農者で意見あるし、漁業者は漁業者で言い分あるし、そこを和解ってなかなか難しいかもしれないけど、そこは国が間にたってしなくちゃいけないんじゃないですか」

◆「豊かな海」誰が再生?

野村哲郎農水大臣「もう訴訟だけはやめていただき、話し合いを進め、豊かな海をとりもどしてもらいたい」

国が確定判決に従わないという異常事態を最高裁が容認した形の今回の決定、国は、海を傷めた当事者として海の再生を進める責任があります。