◆女性が失っている「機会」

この「OiTr」を開発した企業は、生理による体調の変化により女性が、仕事や学びの機会を失っていると指摘しています。

オイテル 飯崎俊彦専務「出社はしていても、男性と同じようにいつも同じようなパフォーマンスがあげられない。結果的に出世に響くだとか。生徒達が生理の時期になると水泳教室を辞めちゃったりとか。単純に生理という心と体の問題だけじゃなくて、ライフステージの中で機会を女性たちは失っている」

◆心とからだの健康学ぶ

「生理の貧困」の問題は、「経済面」や「機会の損失」だけではありません。心とからだの健康にも大きな影響を及ぼしています。

「まずは温かくしましょう。生理の1日目って、体が冷たくなりやすいんだって」

佐賀県伊万里市の小学校で、5年生と6年生の女子児童を対象とした授業。生理のしくみや生理用品の使い方などを学ぶものです。この授業は、「生理の貧困」問題に取り組み子育て世帯や小・中学校に生理用品提供する市民団体「フリーナプキン・moonlaboいとしま」が実施しました。

「moonlaboいとしま」が伊万里市の女子児童と生徒500人あまりを対象にアンケートをとった結果、約7割の児童・生徒が「学校で急に生理が始まることにストレスや不安を感じる」と回答したといいます。

児童「学校だったら友達に頼ったり、保健室の先生に頼ったりしようと思いました」「生理にもどんな時どんなものを使ったら楽になるか。スポーツをしているので、スポーツをしている時はどんなものをつけたらいいか、より分かった」