「経済面」や、仕事や学習での「機会の損失」、さらに「心身の健康」にも大きな影響を及ぼす「生理の貧困」。生理用品の配布など、この問題に取り組む人たちが訴えるのは直接的な支援はもちろん男女を問わずに「生理について正しく知る」ことの重要性です。
◆「もうちょっと安くなったら助かる」

「こんにちは、(オーガニックナプキン)知ってます? 見たことありますか?」

1月、福岡県糸島市で開かれた子育て世帯の支援イベントです。衣類や食品、日用品などが無料で配られていました。配られた日用品のひとつが生理用品です。今、経済的な理由から生理用品を買うことをためらう女性が少なくありません。

「毎月要るものだから、もうちょっと安くなったら助かる」「腰が痛かったり、薬飲まないと結構きつい」「なるべく安いのがいいなと。あまり高いと大事に使っちゃう」
◆「トイレットペーパーのように」無料で提供できたら
「生理の貧困」が社会問題化する中、誰でも無料で生理用品を手にすることができるサービスが始まっています。

RKB吉松真希「QRコードを読み取って、アプリを入れます。取り出しボタンを押してかざすと、出てきました。アプリをダウンロードするだけで簡単にナプキンを手にすることができます。とても便利ですね」

商業施設やオフィスの女子トイレで生理用品を無料で提供する「OiTr(オイテル)」です。全国176か所の女子トイレに2420台設置されていて、1か月で13万枚ほどのナプキンが利用されています。「トイレットペーパー同様に、個室トイレに生理用品が提供できる社会にしたい」という思いから、東京のベンチャー企業が開発しました。
オイテル 飯崎俊彦専務取締役「社会課題というのを一つ軸に事業を考えようと。40年近く生理用品を購入することは負担ですよね。財政を支払い続けているのはやっぱりおかしい」







