◆事実と異なる津森氏の発言

しかし、RKBが津森氏に提出した文書にはこう記しています。

「スケジュールは調整させていただきたいと考えておりますので、参加可能な日時をお知らせいただけますでしょうか」

また、津森氏陣営から「北九州市の公開の場で実施すれば参加する」といった条件提示もありませんでした。

津森氏陣営の幹部は当初から、討論会の参加については「メリットがない」などと発言し、消極的な態度を示していました。選挙最終日に津森氏に真意を尋ねると……。

Q.インスタライブの発言はどういう意図でしょうか?(無言)
Q.答えいただけませんか? どうして答えないんでしょうか、津森さん。何も言わないと分からないです……(無言)

◆ネットでの選挙運動解禁で注意すべきこと

インターネット上での選挙運動は2013年の参議院選挙から解禁され、今では欠かせないものとなっています。ただ、誤った情報が拡散される危険性があると専門家は指摘します。

関西大学 水谷瑛嗣郎准教授「フォローとかフォロワーの関係で、ソーシャルメディアの画面は一人一人の好みに合った情報が表示されやすくなっています。ソーシャルメディア上で得る情報は、当然ですけど、メディアその他でスクリーニングされていないものもたくさんあるわけです。新聞やテレビの報道部門が情報を流すときに裏取りしたりして、事前スクリーニングをきちんとやってニュースとして流しているわけです」