◆バセドウ病で“どん底状態に”
バスケットにのめり込んでいった阿部選手でしたが、中学1年の頃、病に襲われます。
阿部友和選手「バセドウ病っていう甲状腺の病気ですね。ちょっと熱が出たので、そのタイミングで近くの病院に行ったら、大きい病院にすぐ行ってくださいって感じで、そこからすぐ入院して放射線の治療などを始めて、ストレスとか副作用もあったし、いろんな作用で一気に抜けていって、体育の授業もできなかったので、体動かすこと自体ダメって言われて」

約1年間、大好きなバスケットができない日々。どん底の状態を支えたのが周囲の人たちでした。
阿部友和選手「どうにかバスケットできないかなというのを、お医者さんに相談しにいってくれたのが母と顧問の先生で、そういうサポートがなかったらバスケットに戻れてないですし、諦められない、自分がもうダメだと思うギリギリのところまで頑張らなきゃいけないなというのはすごく感じていましたね」
◆プロ15年目の今シーズン

進学した九産大九州高校では全国大会出場はありませんでしたが、大学でも努力を続けた結果プロ選手に。そしてプロ15年目を迎える今シーズンの開幕前、他チームからもオファーがあった中で、B2で戦う地元チームを新天地に選びました。

阿部友和選手「僕の中では福岡はすごく特別な場所だし、プロになった当時から福岡でやりたいなとずっと思っていましたね。優勝した時のあの光景は絶対忘れられないぐらいの、言葉にならないくらいの瞬間だったので、福岡の応援してくださっているみんなに、その景色を見せたいなというのはありますね」