「労働組合との関係を良好に保つことは会社にとってもメリット」
労働法が専門で山口県労働委員会の公益委員を務める西南学院大学法学部の有田謙司教授によりますと、トラックの運転手の労働者としての権利や労働組合にきちんと向き合うことが会社にとってもプラスに働くと指摘します。

西南学院大学法学部 有田謙司教授
「労働者側からすると自分たちの処遇が改善されやすいということに当然つながりますけど、使用者側にとっても労働組合との関係を良好にたもつということは大きなメリットがある」

R調査班が日本鉄鋼物流と親会社の新日本物流にそれぞれ取材を申し込んだところ、同じ担当者が対応し、「裁判については答えかねる」と回答しました。
「もう一度会社に戻りたい」

会社から解雇されてもうすぐ2年。
横手さんは、「もう一度会社に戻りたい」と話します。

横手政志さん
「ずっと30年近くこの仕事をやってきて、結局僕たちを認めてくれていないのはオーナーだけなんですよね。仕事にとっても自信もありますしプライドもありますし、そうそう納得できない理由ではやめられないというのが一番ですね」

運転手不足が課題と言われる運送業界ですが、西南大の有田教授によりますと労使問題で一方的に運転手を解雇するなどの不当労働行為にあたる事例は珍しくはないということです。
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