福岡県川崎町で7年前、生後11か月の女の子が頭に強い衝撃を受け死亡した事件です。
19日傷害致死の罪に問われた母親の被告人質問が行われ、「てんかんの薬をきちんと服用せず、すべて私の責任だ」と涙ながらに述べました。
傷害致死の罪に問われた糸田町の無職松本亜里沙被告。
起訴状などによりますと、7年前、当時住んでいた川崎町の自宅で、生後11か月の長女笑乃ちゃんに暴行を加え、死亡させたとされています。
今月11日に行われた初公判で、起訴内容を否認した松本被告。
弁護側は「てんかんの発作で抱きかかえていた笑乃ちゃんを落下させるなど事故の可能性があった」と無罪を主張しました。

19日の被告人質問で事件当時のてんかんの状況について尋ねられた松本被告。

薬の服用について「妊娠中だった第2子への影響が不安で、きちんと飲んでいなかった」と証言しました。

そのうえで「自分の病気をちゃんとわかろうと思っていなかった。すべて私の責任だと思っています」と涙ながらに述べました。

検察側は松本被告が取り調べの中で、てんかんの発作について話さなかったことに言及。
これに対し松本被告は「てんかんのことが頭にありながらも、発作が原因で笑乃ちゃんを落としたことを認めたくなかった」と述べました。
今後、医師の証人尋問などが行われ判決は来年3月3日に言い渡されます。







